(夢主に渡すために買った)簪を夢主の前で落としてしまった金カム男子たち
杉元
「うわっ!ちょっとたんま! ナマエさん、こっち見ないで!」
浪漫ちっくな彼だからこそ、ナマエに喜んでもらうためにちゃんと渡す場所やタイミングを綿密に計画立てているので、この場では簪のことを隠しておきたい彼は誤魔化そうとしてどつぼにはまってしまう。
「別にナマエさんにあげるために買ったわけじゃ」「…綺麗な簪だからきっと喜んでもらえると思うよ」
嘘をつくたびに悲しそうな顔をするナマエに耐えられず、「ごめん、嘘ついた。ナマエさんに似合うと思ってナマエさんのために買ったんだ。貰ってくれる…?」耳まで真っ赤にして結局その場で渡しちゃう。
尾形
ナマエが落ちた簪を拾おうと手を伸ばしたところを急いで一歩前に足を出して制す。
「見たか…?」しゃがみ込んで落とした簪を拾う彼。どうせ一瞬だし何も見てないだろうとタカを括って何事もなかったように簪を懐にしまおうとするが、「簪、だったような…?」とナマエが言ったことで彼の動きが止まる。
「綺麗な簪だね!」そう無邪気に笑うナマエに観念した彼は、しまおうとしていた簪をぶっきらぼうにナマエに「ほら、やる」と差し出す。
最初からナマエに似合うと思って買った、なんて口が裂けても言えない不器用な彼だけど、ナマエの笑顔にめっぽう弱い。
月島
落とした瞬間、顔が強張ってしまう彼。簪を拾おうと動き出したときには、がっつり簪の方を見たあとのナマエと目が合ってしまって、もう言い逃れできないことを悟る。
「……見られてしまいましたね」小さくため息を吐いてから、「けれど、隠すつもりはないので手短に言います」と言うと、ナマエにそっと簪を差し出す。「あなたに渡すために買いました」その声音は低く、彼はいつも以上に真剣な表情をしていて。
「受け取っていただけますか」
変に誤魔化すことなく、正々堂々と向き合って簪を渡してくれる。
鯉登
わかりやすい彼は、簪が落ちた瞬間、明らかに動揺して動きが固まってしまう。「……キェッ!」慌てて拾い上げると、背中で隠すようにして咳払いをする。
「な、何でもなか!」そう言う彼の声音は裏返っていて。不自然な彼の行動を見てナマエが首をかしげると、視線を泳がせ、「備品だ、備品!」と意味不明な言い訳をする。
耳まで真っ赤にして早足で先に行く彼をナマエが追いかけると、「それより、このあと時間はあるだろうか?(絶対に似合うから早くつけてるところが見たい…!)」一刻も早くナマエに渡したくて、すぐに約束を取り付ける。
宇佐美
懐からぽろっと落ちた簪をナマエの前でゆっくり拾い上げると、「やだなぁ、見ちゃった?」と軽い口調で笑いながらそれとなく確認する彼。
こくん、とナマエが頷くと、はぁとため息をついた後、熱っぽくナマエを見つめながら「欲しい?」とそっと呟く。誰のために買ったものなのかわからなくて、なんて言えばいいか困惑するナマエに「ごめんごめん、からかいすぎた。最初から君にあげるつもりだったんだ」何時になく優しい表情をして簪を差し出してくる。
戸惑うナマエに「落ちたのは事故だけど、気持ちは本気」と耳元で囁く彼。
菊田
落ちてしまった簪を見て一瞬だけ目を細める彼。「あー、これか」軽い調子で拾い上げ、「さっき預かったもんなんだ」さっと簪を軍服の懐へと隠し、「忘れてくれ」と笑う。
そんな彼の挙動からナマエは(預かるって…女性から、だよね?)と勘繰る。
彼の笑顔はいつも通りで完璧だけれど、ナマエの悲しそうな顔を見た瞬間、指先だけがわずかに強張ってしまい、その仕草でナマエも彼が嘘をついていることがわかって彼の手を掴む。
「悪い。本当は似合うと思ってお前のために買ったんだ。受け取ってくれるか?」
隠し事は得意なはずなのに、ナマエの前ではなかなか嘘がつけない。
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